雑多に生きる なまもの。
【登場人物】
天使リーシャ:14歳、女。天真爛漫で、神の地から出たことがない。今回飛ぼうとして全く飛べなかったため墜落して人間界に落下してきた。
ザイン:16歳、男。ぞんざいに扱われる兄。ついでに冗談好き。弟ラブ。弟以外にはちょっと素っ気ない。その辺で散歩していた人間。
ティール:13歳、男。状況を見て兄を道具のようにして取り扱うことがある。色んな事に興味津々な子。ザインの弟。
【役表】
リーシャ:♀:
ザイン:♂:
ティール:♂:
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ティール 「僕は知っていたのかな。とっても天気がいい、夏になりかかろうとしていたある日、唐突に絶叫と共に日常が非日常へと
姿を変えようとしていることを」
リーシャ 「退いて退いて退いてええ!いや、退いちゃダメーーー!!」
ザイン 「何ごと!?」
ティール 「危ない!こういうときは!!」
ザイン 「ええええ!?」
(どかーん。上から降ってきたリーシャに踏みつぶされるザイン)
ザイン 「あいっててて。どうしてこういうとき俺を下敷きに使おうとする!?」
ティール 「いや、危なかったから」
リーシャ 「す、すみませんー」
ザイン 「それはいいから退いてくれると助かるな」
リーシャ 「すすすすすみません!!」
ザイン 「あれ?この子」
ティール 「天使??どうしてこんなところに天使が」
リーシャ 「あ、あなたは!!」
ティール 「え、知り合い!?」
ザイン 「え、知り合いってわけじゃ...」
リーシャ 「ニンゲン!うわああああ、本物だ、すごーい!ちょっと触ってみてもいいですか!?」
ティール 「天使!?うわあああああ、本物だ、すごーい!ちょっと羽根触ってみてもいいですか!?」
リーシャ 「ダメ」
ティール 「じゃあ僕もダメ」
リーシャ 「むー、ケチですねー!」
ザイン 「だから退いてくれると助かる...。人の上でジタバタ暴れるな。そろそろ苦しい...」
リーシャ 「あわわわ、ごめんなさい!って、あれ?どうしてニンゲンがここにいるんですか?」
ティール 「え?どうしてここに天使がいるんですか?」
リーシャ 「私、今日こそ飛んでやると思って...ああああああ!!!」
ザイン 「落ちてきたじゃん」
リーシャ 「飛べてないですね、私。てへ☆彡」
ザイン 「てへ☆彡じゃないよ!おかげでひどい目に遭った」
ティール 「踏みつぶされてたもんね」
ザイン 「まったくだ」
リーシャ 「可哀想に。涙なしでは語れませんね。ホロリ」
ザイン 「誰のせいだと!!!」
リーシャ 「あはー、私のせいでした」
ティール 「ま、こんなこともあるんだねっと。帰ろ」
ザイン 「そうだな、今日は災難だった、。帰って寝よう」
リーシャ 「さようならー...ってわけにはいかないんですよ!!私どうやって帰ればいいんですか!?」
ザイン 「しらん」
ティール 「わかんない」
リーシャ 「ですよねー」
(間)
リーシャ 「ここで会ったが百年目、私が飛べて帰れるようになるまで付き合ってもらいます!」
ザイン 「いや、無理」
ティール 「無理だね」
リーシャ 「そんなぁ。後生ですからー!」
ティール 「こんな出会いのあった僕ら3人が後に世界を震撼させる出来事に遭遇するのは、また別の機会」
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とぅーびー・こんてぃにゅーど?
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読んでくださって、ありがとうございました。またいつかどこかで。