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【キャラクター簡易紹介】

セルシェード(♂):16歳。

  風を操る剣士。平凡が一番と思っていたのだが、とある事件をきっかけに皆をまとめ、引っ張る役に変貌していく。

 

イーズィアト(♂):16歳。

  シノビ。お調子者で、羽目を外すことが多い。しかし隠れ努力家。要領はいいのに不幸な役回りを担うキャラクター。

 

リヴァティス(♀):16歳。

  魔術師。自信家。何かと突っ走る危なっかしい一面が。とんでもない魔術力を内包していて自分で抑え込んでいないと暴発することも。

 

エシナ(♀):人間年齢18歳。

  水の精霊。のほほんとした優しい子。自身認めてはいないが、他者から見ると天然。昔英雄と旅をして世界を救ったことがある。


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【配役表】(2:2:0)

セルシェード:♂:
イーズィアト:♂:
リヴァティス:♀:
エシナ:♀:


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【用語解説】
ファンルビア=炎で構築された蛇。全長1m程度のものがほとんどで、この舞台であるファイリー・クレイブには自然生息しない。
       異成界南方でのみ生息し、一般の蛇よりも高い知能を持つ。

       ファイリー・クレイブで発生する場合は、概ね何者かによって召喚される場合がほとんど。
       性格は凶暴。召喚主を焼き殺して食べてしまうという事例もある。

 

異成界=舞台の世界とは異なる次元の世界。ぶっちゃけ異世界。秩序はあるものの、まだまだ弱肉強食の風体が認められている場所。

 

フィディーク=水の妖精。大気中の水分の中に含まれている極小さい生命体。

       この回では魔術として登場。魔術として使うためには、フィディークという生命体を集結させて個とする。
       精に精通する者が取り扱うことができる。

 

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リヴァティス:どうしてこんなことになっちゃったのかしらねぇ。

イーズィアト:そうだねぇ、どうしてこうなっちゃったんだろうねぇ。

セルシェード:って、お前ら二人のせいだろ!

リヴァティス:あれ?そうだったかしら?

エシナ:うん、確かに悪乗りはしてたね。

セルシェード:悪乗りなんてもんじゃなかったと思うぞ?

エシナ:でも、あれがお酒だとは思わないところもあったし。

セルシェード:そのおかげで、宿屋が1件吹っ飛んだとかありえねえよ...。どこの世界に酒飲んで宿屋吹っ飛ばす奴がいるんだよ...。

リヴァティス:ここにいるじゃない。

イーズィアト:大体、あれがお酒だと思うかい?

エシナ:赤い実が浮いてて、しゅわしゅわでおいしそうだったよね。

イーズィアト:いや、美味しかったんだけどさ。途中からこう、記憶があやふやでね。

リヴァティス:気が付いたら宿屋が壊れてたのよ。

セルシェード:いや、ねえよ!

イーズィアト:そう言っても、魔物退治くらいでお金が稼げるのならお安い御用じゃない?

エシナ:魔物1匹で家1件立つくらいの報酬って、無茶だとは思わないのかなっていうのはあるけど。

リヴァティス:いいのいいの。このリヴァティスちゃんがいるんだから。どんな魔物でも一捻りよ!

セルシェード:じゃあ、リヴァティス一人でやってくれよ...。

リヴァティス:いやよ。面倒くさい。

セルシェード:もとはと言えばお前が犯人じゃねえか!!

イーズィアト:一捻りなら1人でいけるんだよね?

エシナ:そう言わずに。どんな魔物かなんてこともわからないし、報酬額が報酬額だから。

イーズィアト:と、そうこう言ってる間についたね。

リヴァティス:ここが魔物の巣?

セルシェード:一つ言っていいか?

エシナ:はい、そこ。

セルシェード:どんだけでかいのがいるからこんなでかい巣があるんだよ!!

エシナ:そうだねぇ、巣というより...山だよね。主はいないみたいだけど。

リヴァティス:なんだか心躍る光景よね。

イーズィアト:え、どうして。

リヴァティス:壊し甲斐がありそうで。

セルシェード:俺らが依頼を受けたのは巣の破壊じゃなくて、魔物の退治だろう?

リヴァティス:巣を壊したら怒って出てくるわよ!炎よ、デュラト!

イーズィアト:いきなり!?

エシナ:何がいるかわからないよ?大丈夫?

リヴァティス:あは、もうやっちゃったわ!

セルシェード:リヴァティス、俺らやばい依頼を受けたのかもしれないぞ。

イーズィアト:おおー何か出てきた。

エシナ:あれは...。

イーズィアト:火の蛇、ファンルビアだね。

セルシェード:大きさが半端ない、な。

イーズィアト:あーあ、僕戦力外通告じゃん。火の蛇だったらそう言ってくれたらよかったのに。

リヴァティス:あ、また出てきた。

エシナ:1匹じゃなかったんだね。

セルシェード:ま、引き受けたからにはやるか。

エシナ:ちょっと気になるんだけど...。ファンルビアが生息するのは異成界。どうしてここにいるのか、気にならない?

イーズィアト:そういえばそうだね。ということは...。

セルシェード:何者かがバックにいるってこと。だからやばい依頼じゃないかと。

リヴァティス:何?恐れをなしちゃったの?そういうときはね、そいつごとやっちゃえばいいのよ!

イーズィアト:わかった。じゃあ戦力外通告を言い渡された僕が調査に入るよ。

セルシェード:頼んだ!

エシナ:ファンルビアも怒ってる。やるしかない?

セルシェード:倒しても、元いた世界に還るだけだ。遠慮なんていらねえよ!

リヴァティス:遠慮なんてするつもりないけど...ね!氷よ、セルナホーン!!

イーズィアト:ちょちょちょーーーーー!?僕もいるんですけどーーーーーー!?

リヴァティス:ちっ。

イーズィアト:え?舌打ち??

エシナ:イーズィアト、後ろ後ろ!

【振り返って抗議する調査のため最前線に出ていっていたイーズィアトに後方からファンルビアが食らいつこうと鎌首をもたげている】

セルシェード:バカ!よそ見するから!

イーズィアト:でえええええ!僕は美味しくないんだよ!!?

リヴァティス:イーズィアト、左!!

イーズィアト:ほいよ!

【イーズィアト、左に飛んで避け...】

イーズィアト:って、あばばばばばば!

【氷のつぶてが勢いよくイーズィアトに炸裂する】

リヴァティス:左から来るから気をつけてって言ったのに。

セルシェード:わざとだな。

エシナ:でも、ファンルビアも凍り付いたよ!

セルシェード:なら今のうちに...!でぇい!!

【凍ったファンルビアにセルシェードの剣が振り下ろされ、ファンルビアが砕け散る】

セルシェード:よっしゃ、あと1匹!

エシナ:フィディーク、いける?...。止めているだけでいい、行って!あ、イーズィアト、左!

イーズィアト:今度は騙されないぞ、こっちだな!右側方ダイビングジャンプ!!

【右に飛ぶイーズィアトにフィディークが激突、動きを止められてしまった!】

イーズィアト:って、こっちじゃなかったのかあああああああ!!

エシナ:左に飛んでって言ったのに...。

セルシェード:痛ましい事故だな。

リヴァティス:エシナちゃん、ナイス!!

イーズィアト:って、それひどくない!?明らかにファンルビア倒そうとしてないよね!?

リヴァティス:そんなことないわよ?リヴァティスちゃん特製!超☆巨大セルナ...ホーン!!

エシナ:あ。飛んだ。

セルシェード:へー、蛇ってああやって飛ぶんだな。

イーズィアト:ぎゃいいいいい!!熱い熱い!僕に絡みついてどうするんだよ!!

リヴァティス:食べるんじゃない?

エシナ:イーズィアトは美味しくないんだよーーーー!

セルシェード:そんな問題か?...まあ、このまま食われたら出てくるの待たなきゃいけないからな。面倒だが。風よ、シュディアル!

イーズィアト:僕ごとーーーー!?!?......なんてね、それ痛そうだから。影間転移(えいまてんい)!

【イーズィアト、影に吸い込まれるようにしてその場を離れる。次に出てきたところはエシナの影の中からひょっこり】

 


【ファンルビアはフィディークに絡まれたまま、シュディアルによって切り裂かれる】

エシナ:イーズィアト、無事だったんだね、よかったー。

リヴァティス:ちっ

イーズィアト:今、何か不穏な空気が見えた気がしたけど気のせいだよね。

セルシェード:で、随分と先行していたが何が見えたんだ?

イーズィアト:うーん、洞窟ぽいのが巣の向こう側に広がってたよ。

エシナ:何かありそうだね。

リヴァティス:それはそうと。イーズィアト、いつまでエシナちゃんの下にもぐりこんでるつもりなのよ!!

イーズィアト:ここはここで、涼しくていいものだよ?

リヴァティス:そんなことじゃ...なーーーーーーい!!

【リヴァティスの魔術力がどかーんと派手に暴発する】

イーズィアト:大地ごと消される!!!!???

セルシェード:自業自得。

エシナ:とりあえず、リヴァティス落ち着いて。洞窟の中に何があるのか調べなきゃ。

リヴァティス:イーズィアト、ここでシメる!死ねーーーーーー!!

セルシェード:放っておいて先に行こうぜ。

エシナ:え、でも。

セルシェード:大丈夫、通常運転だ。

エシナ:うーん、ま、いっか。イーズィアト、リヴァティス、私たち先に行ってるよー?

イーズィアト:待って、これ僕死んじゃう!

リヴァティス:問答無用!!死ねええええ!


【場面転換。洞窟の中。大きな洞窟で、洞穴自体が小さな山ほどはあろうかと言う大きさ。】


イーズィアト:ふう、死ぬかと思ったよ。

リヴァティス:いっぺん死ねばよかったのに。

エシナ:まあまあ。でも、随分大きな洞窟だね。大きな竜でもいそうな。

イーズィアト:うーん、ファンルビアを召喚してたってことは火属性の可能性が高い。となるとどのみち僕は戦力外になるけど。

セルシェード:お前の便利な術で属性が変えられたら問題ないんだけどな。

エシナ:あはは、そんな無茶なことはできないって知ってて言ってるでしょ。

リヴァティス:戦力外、この魔術力の流れ...私たち本当にやばい依頼受けちゃったのかもよ?

イーズィアト:そこで僕のこと戦力外とか呼んじゃうの?酷いなぁ。

エシナ:でも、そうだね。これは私たちの手におえる相手じゃないかもよ?

 


to be continued...?


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お粗末様でした。

ものすごい短編で申し訳ございません。これから続けようと思うと、とんでもなく長い台本になってしまいますのでここらで一旦締めてみました。
もしまだやりたいとのお声があれば、続編ができるかもしれません。できないかもしれません。

そのうちきっとサイトに声劇台本をまとめておけるくらい台本ができたらいいですね。

個人的に使用するのは特に許諾等は必要ありません。どこかで公開することがあれば、みみすけが書いた台本であることを明言してください。
そんな人いないとは思うけれど、一応著作権らしきものは放棄しておりません。

 

何かありましたら「お問い合わせ」からお願いします。

それでは、またいつかどこかで。

​.

魔物退治

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